YouTube、シェアされ100万回も再生される動画の特徴。

昨日の記事「ミュージシャンとしてYouTube活動をやってみて感じたこと」で書ききれなかった動画の再生回数やシェアを増やすアイディアについて書いてみたいと思います。
コンテンツを作る側の人間としてもっともっと認知してもらうためには何をすれば良いか。どういう動画がシェアされるのか、何百万回も再生されている動画にはどんな特徴があり自分の作品とはどこが違うのか考えてみました。
この記事がクリエイティブな作品作りのアイディアになれば良いと思います。

とても参考になったYouTubeトレンドマネージャーの Kevin Allocca氏の話や、その他海外の事例を紹介しながら進めたいと思います。

まず再生回数を伸ばすのに一番大切なこと。それは「シェアされる」こと。
TwitterやFacebookで拡散の連鎖が起きると再生回数は飛躍的に伸びる。当然ですね。

ではどうすればシェアされるのか。大事な要素は4つ。

1.動画のパワー
2.インフルエンサー
3.パロディ・リミックスがしやすい(誰もが真似できる)
4.他に無いオリジナリティ

まず最初に。

動画のパワー

この部分の良し悪しでバイラル動画(沢山シェアされ何百万回も再生される動画)になるかならないかがある程度決まってくると思います。
沢山シェアされる動画にはパワーがあります。具体的には見た人がシェアしたくなる or シェアせざるを得ないようなパワーを動画が持っていること。
もっと細かく言うと視聴者に強烈な感情を抱かせること。
人は凄く腹が立った時・激怒した時は大声で叫んだり、物を投げたり、誰かに愚痴りたくなる。
また自分の想像を超える凄い技や現象を見た時も誰かに言いたくて仕方がなくなります。
その感情が強ければ強いほど誰かに言いたくなる。
喜び・怒り・興奮・感動・ビックリ・恐怖・スゲー!等。
視聴者にこれらの感情を起こさせれば動画はシェアされやすくなる。

「思わず何かしたくなる、何かせざるを得なくなる感情」を視聴者に抱いてもらえる動画を作ること。
ただ単に綺麗、上手いではダメ、感情のメーターが振り切れるぐらいインパクトを与えないと初めて見た人はなかなかシェアしてくれないはずです。

こちらの動画は興奮・ビックリ・スゲー! → シェア!タイプの動画です。

凄いとしか言いようがない。(このジャンルは最近はCGも多いように感じますが。)

これに対して今度は僕の動画です。作った時は「これは10万回は再生されるやろ!」とドヤ顔で公開ボタンを押したのですが再生回数は現在1,000回です。。。
今見返してみると確かに感情のメーターがブンブン振り切れたりはしないですね。

感情に関してですが、どうやら逆にシェアされにくい感情もあるらしいのです。
悲しみ・安心感・安らぎ等
これらの感情はシェアされにくいタイプ。
悲しくて落ち込んだ時は何もしたくなくなると思います。誰とも話したくないし放って置いてほしい。また、リラックスしている時も何かをしようという気持ちにはなりにくいですね。
確かにすんごい落ち着く動画を見せられてもシェアする気にはなれません。なのでバイラル動画を狙うなら、落ち着く•リラックスできる動画を作ることは避けた方が良いかもしれません。そして、悲しい動画よりも怒りを生む動画の方がシェアされるかもしれない。それが良い動画かどうかはわかりませんが。

想像を超えたり良い意味で期待を裏切るということにおいてこの動画を紹介します。
“Chocolate Rain” Original Song by Tay Zonday 【再生数95,957,007】
この男性からこんなディープボイスが出るなんて思えないですよね。スーザン・ボイルさんの事例もこのタイプだと思います。
個人的にはブレスするときにマイクから離れる所も面白いです(笑)

インフルエンサー

バイラルビデオが生まれる過程でソーシャルメディア影響力の高い人が関わっていることが多々あるそうです。かなりの確率で関わっていると思う。
投稿して数ヶ月はほとんどアクセスがないのに、ある時期から爆発的に再生されるようになった。というパターンが多くあります。その一気に駆け上がる部分で何が起きたかというと、インフルエンサー(影響力が大きい人物や組織)がシェアしたということらしいのです。
例えばある曲をカバーしたら、オリジナルを歌ってるシンガーがたまたま見て気に入ってTwitterでシェアしたり、有名なブログで取り上げられたりいろいろあると思います。

動画製作者が自分で有名ブログに売り込んで成功した事例もありました。

記憶が曖昧で確かではありませんが下の動画もJason Mraz本人がシェアしていたと思います。
I’m Yours(ukulele)【再生数62,585,177】

そして僕の大好きなDouble rainbowの動画も最初はほとんどアクセスがなかったそうですが、ブロガーに取り上げられて火がついたようです。二重の虹を見てこれでもかと言わんばかりにおじさんが喜ぶ動画です。39,280,673回再生されています。
Yosemitebear Mountain Double Rainbow 1-8-10

でもインフルエンサーに見つけてもらうには運が必要だと思います。
じゃあ運がない場合どうすればいいか、そこでやっぱり多くの登録者が必要だと思うのです。
登録者100人のチャンネルの動画と登録者10,000人のチャンネルの動画ではインフルエンサーに届く確率が違うと思います。
登録者が少ないとインフルエンサーに届く前にシェアが止まってしまいます。
例え10,000人の中に直接インフルエンサーが含まれていなくても10,000人の人が毎回シェアしてくれたらいつか影響力ある人に届くのではないでしょうか。

シェアしてくれるような関係を登録者との間に作れているか、そこが凄く大切だと思う。
この辺はリアルな友達作りと一緒だと思います。

パロディ・リミックスがしやすい(誰もが真似できる)

バイラル動画にはリミックスバージョンやパロディ動画が多く存在します。
パロディが増えることで大きなムーブメントになり、オリジナルの動画の再生数もどんどん上がっていくようです。

Charlie bit my finger – again !
この動画は赤ちゃんがお兄ちゃんの指を噛んで、お兄ちゃんが痛がるというシンプルな内容ですが、独特な間や雰囲気がとっても面白い。6億回も再生されています(笑)
そしてこの動画に関するリミックスやパロディの数が凄い!
Charlie bit my finger parody とかで検索したら沢山パロディが出てきます。

曲まで存在します(笑)

Nyan Cat
ちょっとした音楽と映像のループですが、こちらも凄い人気。見たことある人も多いと思います。

Charlie bit my finger – again !と同じようにパロディやリミックスのオンパレードです。
ジャズバージョンや各国バージョン等ホントに面白い。

他に無いオリジナリティ

バイラル動画に共通していること、それは圧倒的なオリジナリティ。「こんな映像初めて見る」という感覚。珍しくてインパクトがあるからこそシェアされるのだと思います。事故映像などを除けば、ある程度ジャンルはあるものの、どの動画も凄い個性があると感じました。

長々と書いてきましたが、最後に「アイディア次第でバイラルビデオは作り出すことができる」という事例を紹介します。
下の衝撃的な動画は実はホントの事故ではなく仕掛けられた動画です。
この動画を作ったJimmy Kimmelは知名度の高い人なのですが、動画をYoutubeに上げただけでツイッターやウェブサイトには投稿しておらず、動画の力だけでシェアを獲得していったそうです。
このようにうまくやれば動画の力だけで多くのシェアを獲得することもできるみたいです。

Worst Twerk Fail EVER – Girl Catches Fire!
15,828,529回も再生されている動画です。
衝撃的なので注意して下さい。YouTubeにログインしてないと見れないかも。

そしてこちらがネタばらしの動画。
Jimmy Kimmel Reveals “Worst Twerk Fail EVER – Girl Catches Fire” Prank


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坂口裕樹/Hiroki Sakaguchi
シンガーソングライター(ジャンル : アコースティック/ファンク/サーフミュージック/フォーク/ポップ)

2009年からYouTube・Ustream・Twitter等を使った活動を開始。
多くの人と出会いNHK-FMをはじめ、ラジオ番組で楽曲を使っていただいたり、さまざまな場所で楽曲を聴いていただけるようになりましました。
好きなアーティストStevie Wonder / Babyface / Whitney Houston / Michael Jackson / John Mayer / Jason Mraz / Colbie Caillat